チーズが輸入される国について

日本では様々な国からチーズを輸入しています。
もちろん国内で生産されるものもありますが、国内での消費量の80%は国外から輸入されています。
もともとはナチュラルチーズを加工したプロセスチーズが主流でしたが、最近ではナチュラルチーズの消費が増えています。
主にオーストラリア、ニュージーランドからの輸入が主で、日本国内への総輸入量の約6割をこの二国が占めています。

チーズと言えばヨーロッパのイメージがありますが、発祥の地がヨーロッパであるものが多く、希少価値の高いものが多いのは事実です。
しかし、大量に生産しているかと言えばそうではありません。
オーストラリアやニュージーランドが大量に日本やそのほかの国へ輸出が出来るのは原料となる生乳を安定して入手することが出来るためです。
これらの国には広大な土地があり、牛や羊を放牧するのに適していて、良質な生乳を比較的安価で安定供給できるのでチーズの生産量もたとえ量が多くとも安定しています。

チーズをはじめとした乳製品の大量生産が可能なだけではなく、日本への輸送費もヨーロッパに比べ安価で済みます。
ヨーロッパからの輸入品も最近ではよく見かけますがなかなかの高値であることが頻繁です。
それは商品代金に輸送費が加算されているためでもあるのです。
そのため、できるだけ安価で手に入れたい消費者としては輸送費の比較的安い国から輸入する事が望まれます。
それに、これら二国で生産されるチーズは質も良く日本人好みのものが多いので日本でも需要が高いのです。

ヨーロッパなどでは希少価値の高い熟成にもこだわったものが多くありますが、クセの強いものなども多く、日本のようにまだまだチーズの消費が少ない国では馴染まない場合も多いのです。
そのためオーストラリアとニュージーランドからの輸入がほとんどなのです。
もちろんおの二国だけでなく、アメリカやドイツ、イタリアからの輸入もあります。
しかしながら、なるべく安く、質の良いものを入手するには日本に近く、大量生産を安定して行える国からの輸入が適しているのです。