山羊チーズと牛チーズ

山羊乳で作られたチーズは日本ではあまりメジャーではありません。
しかし、山羊乳で作られたものもとても美味しく栄養効果としてもすぐれています。
山羊乳で作られたチーズはシェーブルタイプといわれ、おもにフランスが原産国です。
山羊乳と牛乳の違いといえばその旬に大きな違いがあります。

年間通して収穫できる牛乳と違い、山羊乳は必乳期間が短く春から夏にかけてが収穫に季節となり、自ずとシャーブルチーズの製造時期もその時期に限られてしまいます。
そのため、牛乳製に比べて生産量に限りがあり、市場にでても牛乳製品の方が目立てしまうようです。
ただ、牛乳と比べて低脂肪で低カロリーという違いがあり、さらに牛乳よりも消化吸収しやすいともされています。
このように、山羊乳製だと牛乳製よりも身体に負担がかかりにくいという利点があるため、ダイエット中の方におすすめですし、海外では離乳食に使われることもあるようです。

山羊乳製でも独特な風味はありますが臭みが少なくヨーグルトのようなさっぱりとした味わいをもつので赤ちゃんでも食べやすい味なのだそうです。
このように味や栄養成分に違いを持ちますが、それ以上に牛乳は山羊乳にはかなわないほどの種類の豊富さを持つ、という違いもあります。
熟成の仕方の違いによって6種類ものタイプに分かれ、さらに様々な種類を持ちます。
シェーブルタイプも牛乳製のように様々な種類はあり、カビを植え付けたものや黒い炭をつけたものなど熟成期間も種類によって異なり、その原理は牛乳製と同じです。

ただ、市場に出回る数が少ないのと、牛乳製のチーズの圧倒的な種類の多さにはかなわないようです。
山羊チーズはその独特の匂いや風味からやはり初心者向けとは言えないようですが、新鮮なものであればあるほどとてもさわやかでクリーミーな味わいです。
牛乳チーズのタンパク質とも性質が違うため、牛乳にアレルギーを持つ方が牛乳代わりとして山羊乳チーズを摂取するのも良いでしょう。
シェーブルタイプは近年注目されつつあるチーズなので是非試してみると良いでしょう。