コクのあるチーズ

チーズ好きの方はそのコクに魅了される方が多いのではないでしょうか。
チーズにコクはつきもの、と言っていいほどコクのある食品で、それが美味しさの決め手にもなります。
数ある種類の中でもそのコクの度合いには違いがありますが、わかりやすく言うと、熟成されているものほどコクが強くなると言えるでしょう。
熟成なしのフレッシュタイプなどを例に挙げてみるとカッテージやリコッタやモッツァレラは臭みが少なくコクが少ない特徴があります。

逆にハードタイプのパルメザンやチェダーなどはその濃厚さとコクが強く少量でも強い満腹案を得られます。
熟成される間に水分がぬけ、塩分や旨味成分がどんどん凝縮していくと自然にコクが生じます。
ただ、熟成期間が長いものでもコクばかりが目立つ訳ではなく、塩分が強く凝縮されているものもあるので、一概に熟成期間でコクのおいしさをきめられるわけではありません。
コクのあるタイプの中でも白カビタイプやウォッシュタイプは特にコクが効いていると言えます。
白カビタイプの中でも代表的なカマンベールはクリーミーでまろやかな味わいの中にコクがあり、それでいて臭みの少ない後味が特徴であり、この味わいやすさが人気を集めています。

このコクの美味しさが広まって、身近なスーパーでも手に入るほど定番のタイプにもなりつつあります。
また、クセのあるウォッシュタイプもコクの強さが特徴です。
ウォッシュタイプはチーズの表面にリネンス菌を植え付け、熟成させる際に表面を酒や水で洗います。

この工程が表面に適度に菌を繁殖させ、表面はとてもくせのある香りに仕上がります。
表面を取り除けば中はとてもクリーミーで濃厚、そしてコクがあります。
ウォッシュタイプなら加熱するよりもそのまま食べた方がコクを楽しむことが出来ます。
このように白カビタイプとウォッシュタイプはコクを特徴に楽しむことが出来ます。
また、どのタイプのチーズでも熟成が進むほどコクが増すので、特に賞味期限から1か月を切ったぐらいのチーズを食べるとさらにコクの深まった美味しさを楽しめるでしょう。